もう二度と気持ちいいセックスできないねえ

この世の中の何もかもが滅んでしまえばいいと思ったのでソープに行った。

 

風俗街って実際行ってみると本当にキモい雰囲気で最高だった。とりあえずネットで事前に知ってたソープに入った。

「いらっしゃいませ」

3人の男が扉の向こうに立っていた。写真無料観覧だけでは済まさんぞといった凄みのある60過ぎといった感じの男、その手で何人の嬢への狼藉者を葬ったかわからないような覇気のある30代くらいの男、あと一人は覚えてない。

予約したかどうか聞いてきたので、予約してないっすねwと言うと、カーテンの奥の待合室に整理券を持たされて通された。待合室にはエロ同人に出てきそうなキモいおっさんから風俗街の雰囲気に全く合わない爽やかなイケメンから実に多種多様な、共通点は女の身体を抱きたいという欲望だけを携えているだけの男たちが座ってた。

「番号札14番の方~」

番号を呼ばれたので、カウンターのほうに向かった。嬢の指名の時間だ。カウンターにずらっと嬢の写真が並べられていた。「お好きにご指名ください~」30代位の男が言った。並べられた中から嬢を選んだが、2回くらい「11時くらいからですね~」とか言われたので「じゃあこの人は?」とさら(仮名)さんを指名したところ、「8時くらいからいけますね」と返ってきたので「じゃあその人でお願いします~~」となった。見せられた写真の嬢たち全員学食にいる女子よりも微妙だったからなんかキレそうになった。

その時6時くらいだったので、時間つぶしに外出してゲーセンに行って音ゲーしてたけど、まったく集中できなかった。「性病は大丈夫だろうか…」「地雷だったらどうしよう…」「乳首が黒かったらどうしよう...」心拍数がヤバすぎて死ぬかと思った。

そうこうしているうちに7時半くらいになったのでソープに戻った。写真無料観覧だけでは済まさんぞといった凄みのある60過ぎといった感じの男(以後写観凄60男)に56番の番号札を渡され待合室で待っているよう言われたので30分くらいツイッターでオタクに煽られながら待っていた。そして遂にその時が訪れた。

「番号札56番の方~」

来た。禊の時だ。何が禊だよ。

上の階に案内され、階段を上る。2階に風俗嬢みたいな恰好をした女性がいて、「お部屋3階となっております~」と言われ3階に上がり、「302号室です」とか言われたので入ったら誰もいない。あれ?こういうのって部屋にいるもんじゃないんか?と思ったらさっきの女性が来た。お前がさら(仮名)さんかよ。ていうか君写真と違くない?超不安になってきた。どう見ても22ではないだろ。

「今日は会社帰りですか?」

心が折れた。俺はもうダメだ。「いや、学生です…」「あーそうなんだ!」

……。

そんなこんなでたわいもない(つまらないとも言う)会話をしながら普通に脱いだ。なんかあんまり恥ずかしさとか感じなかったな。そして風呂に連れていかれ普通に洗われた。めっちゃケツを洗われたんけど、「おほっ!おほっ!!」ってなった。ならざるを得ないというか、マジで変な声出るな。触られてあんまり声をあげないAV男優ってすげえわ。だって「AV男優凄いっすねW」って言っちゃったもん。何言ってんだよ。そして一通り洗われた後、遂にちんこを洗われることになった。なおこのとき俺のチンコはガチ萎えだった。洗われ始める。扱かれ始める。「おお…」チンコが扱かれている…

だがチンコが一向に大きくならない……え?風俗嬢ってプロなんでしょ?なんだこれ?緊張して萎えてるにしろ…え?え?しかし困惑しているうちに嬢は身体を密着させてきた。…!?通天閣スカイツリーに姿を変えた。夢にまで見た密着はやはり興奮するものだ…。

「終わったんでお風呂入ってくださ~い」「は~い」風呂に入らされた。「こういう店って割と来るんですか?」嬢が言う。「いや、初めてですね…この店も風俗自体も」「えーほんとですか!?wじゃあ初めてだあ~」「ワハハ」なめられてる気がする。

一緒に風呂入ってるからまあそりゃ密着するよね。思わず「女の人の身体は…柔らかいですね」とか言っちゃったよ。恥ずかしすぎるだろ…。「え~お客さんも柔らかいよ~w」絶対なめてんだろお前。

「そろそろベッドのほう行きましょうか?」「あ、うっす」始まるのか…身体を拭かれてベッドに座る。「寝転がっていいですよw」普通に寝転がってみた。

「じゃあ行きますねー」嬢が俺に寄ってきて…は?キスされた。そういう方針か…俺も頑張って口を使う。てか、ほんとにAVみたいな音するんだな。キスの方より音のほうが衝撃的すぎて思わず笑いそうになってしまった。キス自体はそんなに気持ちいいとかそういうのはなかった。

キスしていると、嬢が俺のチンコを触り始めた。ベロチュー手コキって奴だあ~wっつって感動した。そのうち嬢はなんか喘ぎながら俺の乳首(肥大化してる)をなめ始めた。すごい必死に喘いでくれてるんだけど、なんでお前なにもしてないのに喘ぐんだよ。怖いわ。しかもプレイ中ずっと喘いでたからそれが気になって興奮できなかった。喘ぐな。

嬢が本格的に手コキし始めた。結構うまいと思ったけど俺のほうが9倍くらいうまいな。それでも密着しながらだったのでやはり興奮してフル勃起した。でも扱かれて声出すとかそういうの全然なかったな。なぜなら俺のオナニーの方が上手いから。

「よし、そろそろいいかな…?」嬢がコンドームを手に取った。ちなみにこのとき俺は眼鏡をとっていたのでコンドームが画鋲に見えて、「(は!?ここM性感だったのかよ!?俺の尿道終わりだあ~)」ってなった。普通にかぶせられたので超安心した。そしてついに俺の童貞人生が終わることになった。チンコが毛で真っ黒のマンコに入っていく。嬢が喘ぐ。それやめろ。そしてチンコがマンコに埋まった。脱童貞だーーーーーーーー!!!!!!歓喜の時!カムパネルラ!!

 

…は?

なにこれ?感覚が締められてる以外に存在しないというか、なんか気持ちいいとかそういうのが全くないっていうか…え?ウソだろ?この気持ちを端的に表すとするとそれは…

 

「無」である。

 

表す気持ちが無いな。ただただどす黒いわけのわからない穴にチンコを突っ込んで得られる感情がない。俺がオナホを初めて手に入れて、初めて挿入した時、オナホを凶器と確信した。そのオナホの原型であるマンコは、何も気持ちよくないどころか何も感じさせない、無…?

騎乗位の状態で、腰を打ち付ける。何も感じない。0に何をかけても0。ただ、ほんとに腰打ち付けたらパンパン鳴るからそれは超面白かった。もうマンコのことはこれ以上話さなくていいだろう。だってマンコの中でチンコ萎えたし。

「なんかこっち(マンコ)じゃダメそうだしこっち(手)で」と言われまた扱かれ始めた…が!亀頭を責めてきやがった!亀頭はクソ敏感なのでやめろ!とも言えず「あはあ……」などと死にそうな声をあげてつらいアピールするしかなかった。嬢に「死にかけじゃんw」と煽られた。死ぬんだよなあ…。一応「亀頭きついんでちょっとやり方変えてもらっていいすか…」と死にかけの声で漏らしたらいい感じの方式に変えてくれた。俺の方が上手いけど。シコシコシコシコ…いや、グチュグチュグチュグチュかな。そんな感じで手コキが続けられる。たまに乳首を責めながら、喘ぎながら。頼むから喘がないでほしい。

いい感じにイけそうな感じになったその時だった。ピーンポーン。5分前のチャイムである。は?「5分前鳴ったんでこのくらいですかね~」イかせろよ。というわけで、軽くシャワーを浴びされて、終了になった。は?「初めてだったけど進歩できた気がします!」って嬢に言ったけど内心「こんなもんかよ…」って超消沈してたし、イかせろよ!っつってキレてたからな。

サービスが終了し、ロビーカウンターに戻る。写観凄60男にアンケートを渡される。アンケートには「テクニックはどうでしたか?(5段階評価)(1のところに(要教習))とか書いてある)」とある。これ、俺が1にマークしたらあの人どうなるんだろうな…と思いながら1にマークした。

アンケートを返してソープ店を出た。入店時は空は薄暗い程度だったが、退店時にはもう真っ暗だった。マンコにチンコ入れてる時の脳内を表すとしたらこの色だな…とか思いながらすこし肌寒い街を歩く。この街はもともとカップルが多いので目につく。多くのカップルの女の方を見て、つい「(こいつら全員俺より手コキ下手なんだな…)」と思いテンションが上がった。セックスへの幻想を失った俺は、しかし、オナホの究極の気持ちよさを見出すことができ、世の中の女の人のマンコがみんな「やりまん天使(オナホ)」になればいいなって思いました!おわり!